春隣指の乾きを許しけり

スーパーで買い物をしたあと、袋に品物を詰める。


レジ袋の口がうまく開かず、少し手間取る。

以前は、手の潤いなど意識したこともなかった。

最近は、なかなか開かないことも増えてきた。
しばらくは意地を張っていたけれど、
ここ何週間かは、ためらわずに指先を湿らせるようになった。

歳を受け入れたのか、ただ疲れているのか。


よくわからないけれど、こういう小さな出来事が、日々の中に増えている。

できなくなったことより、

手放せることのほうが、今は少しだけ大切に思える。

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