「街灯の尽くるあたり虎落笛」

夜道を歩いていると、規則正しく続いていた街灯が、ふいに途切れる場所がある。

その先は、形のはっきりしない闇。

足を踏み入れるのをためらうほどではないが、少しだけ胸がざわつく。

そのとき、風が草木や門扉を鳴らす。

虎落笛(もがりぶえ)の乾いた音が、闇をいっそう深くする。

光の外側には、いつも静かな緊張がある。

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