「冬澄むや校庭越しの声ひとつ」

早朝、まだ街は目を覚まし切っていない。

三階の窓を開け終え、校庭を挟んだ向こうのバス停から、扉が開く音のあと、

「◯◯着です。」というアナウンスが澄んだ空気に乗って耳に届いた。

冬の乾いた朝に、その一言がやけにやさしく響いた。

日常が今日もきちんと始まる。

その確かさに安心感を覚え、救われる。

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